そのイヴァンの答えに、今までにない日産の姿勢を感じた。実際にイヴァンは、インタビューの間、何度かにわたって過去の日産の過ちを率直に認めている。
「過去の日産は、ちょっと迷走してしまっていました。数字ばかりを追求していました。ビジネスですから数字は大切ですけれど、数字が目標であってはいけません。いい商品で、お客様を喜ばせる。その結果が数字でなければなりません」
「私どもの昔の問題は、あまりにも他者をベンチマークにしすぎていたんです。これは日産の精神ではありません」
リリースしたいクルマに挙げた「GT-R」
日産は、年間800万台を売るメーカーになるため、売れている他社のクルマをターゲットにしてきた。パイオニア精神を失い、リスクを恐れるようになったことで、競争力の低いクルマになってしまったとイヴァンは言うのだ。
そのうえで、本来の日産について「常にパイオニアで、限界を広げて、他と違うことをやっていました。セグメントを創造し、新しいスパイスをお客様の生活にもたらしてきました」と語る。
また、「私たち会社の目的は、人々の生活を豊かにすること、お客様をニコニコさせること」が日産らしさであると言う。
それを思い出した今、「キビキビと動き、お客様志向でよいクルマを作れば、中国のように厳しい市場でも、必ず道は開けると自信を持っています」と説明する。実際に、日産は「Re:Nissan」計画で、新車開発期間の短縮を目標に掲げている。
また、市場の声を反映し、素早くリリースした中国の新型モデル「N7」のヒットも自信となっているようだ。なんとなく出すのではなく、アイデアをよく練って、魅力的なクルマを出したいということだろう。
また、イヴァンは、他にもリリースしたいクルマの名前を挙げてくれた。そのひとつがスーパースポーツとなる「GT-R」だ。だが、これは簡単なことではないと言う。
