開発主査の山口浩一郎氏は「軽快で一体感のある人馬一体の深化」と表現するが、まさにその言葉どおり「軽快さ」が際立っている。ひと言で表現すれば「上級セダンのような走り」だ。
そもそも、乗り込みの時点でドアが軽く感じ、インテリア全体が軽快に見える。さらに走ると、気持ちがすうっとする。
軽いハンドル操作で、適度なピッチ・ロール・ヨーが起こり、クルマ全体と気持ちがシンクロ(同調)するのだ。
だから、かなり狭い道を走っても、少し荒れた路面を通っても、高速道路で巡航しても、軽快に走ることができる。
マツダの真骨頂であるモデルベース開発により、ショックアブソーバーの動きを徹底的に追求し、初期応答性を高めた。それに伴い、前後スプリングのバネレートを下げて、しんなりする動きを狙ったという。
ホップ、ステップからのジャンプ
こうした「CX-5の軽快さ」に対して、長年のマツダファンの中には「マツダらしくない」という印象を持つ人がいるかもしれない。
だが、マツダとしてはグローバルでユーザーと販売店の声をしっかり聞いたうえで、より多くの人にCX−5がある生活を楽しく過ごしてもらうために、今回の走り味に行き着いたと言える。
初代から2代目までは、ホップ、ステップ、そして今回CX-5として大きくジャンプしたと解釈するのが妥当だろう。
またCX-5ではディーゼルを廃止し、マイルドハイブリッドとなっていることも特徴のひとつ。そのうえで、マツダ独自開発の「走り重視のハイブリッド」(山口主査)が2027年中に日本でも導入予定だとする。
次に、新型CX-5の4WDに乗った。同FFと比べると、乗り心地の良さはそのままに、クルマ全体のガッシリ感が増す印象だ。個人的な好みで言えば、もう少しFFよりのマイルドなハンドリングを望む。
