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巨人・阿部前監督「即辞任」が騒動を長引かせた「善意のパラドックス」という皮肉…13万人が署名も《復帰は困難》なワケ

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阿部慎之助
家族間で起きた問題が日本中で議論を呼ぶ大騒動となった、巨人の阿部慎之助前監督(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

INDEX

巨人の阿部慎之助前監督が、5月25日、長女に対する暴行容疑で現行犯で逮捕されるという驚きの事件が起きた。翌26日の未明には釈放され、山口オーナーに監督辞任を申し入れて受理、同日中に辞任会見を開催した。

暴行自体は問題ではあるが、事後対応としては、非常に迅速かつ的確であったと言ってよい。特に、事件の翌日に記者会見を開き、辞任を表明したことは大きなターニングポイントとなった。

自身に厳しい処分を行い、十分な反省をした人物に対してはメディアも攻撃の手を緩めがちだし、世論も同情的に見がちである。

原則的には、要職を退いて「一般人」となった以上、本事案は「家庭内の問題」となっており、部外者がとやかく言うべき段階ではなくなっているはずだ。

この時点で事態は沈静していいようなものだが、騒動は収まらないどころか、むしろ増幅していると言える状況だ。

阿部前監督の復帰は困難

阿部氏の監督辞任の是非をめぐる議論も巻き起こっているが、もし阿部氏がお咎めなし、あるいは謹慎処分レベルでとどまっていたら、批判の声が優勢になり、辞任圧力も強まっていただろう。

阿部氏が早々に辞任をしたのは適切であったと思うし、だからこそ、同情の声が大きくなったと考えられる。

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