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混雑だけじゃないオーバーツーリズムが生む負の実態 局所集中による土地値上がりが引き起こす街の不条理な変貌

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浅草寺
外国人観光客らで大混雑する浅草寺(写真:Ryuji/PIXTA)

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今年の春、桜の名所として人気の目黒川沿いに「滞留禁止」の横断幕が掲げられ、話題となった。富士山を背景にしたコンビニエンスストア、人気漫画に登場した鎌倉の踏切など、各地でオーバーツーリズムによる問題は後を絶たない。

2025年、訪日外国人は4268万人に達した。観光客が増えれば混雑するのは当然、と思うかもしれない。だが取材を進めると、オーバーツーリズムは単なる“観光客の増えすぎ”が原因ではないことが分かってきた。その裏側には、土地価格の上昇が引き起こすある「負の連鎖」があった。

観光客が増えたから混む、ではない

2025年、日本を訪れた外国人旅行者の旅行消費額が過去最高の9.5兆円を記録した(※1)。

小泉政権下でビジット・ジャパン事業が始まった2003年、訪日外国人数は521万人だった。それが2025年には4268万人。20年あまりで実に8倍である(※2)。国策としてのインバウンド推進が、これだけの規模の人の流れを生み出した。

※2 年別訪日外国人客の推移(画像:日本政府観光局<JNTO>データを基に編集部作成)

こうした中、日本各地で問題になっているのがオーバーツーリズムだ。観光と地域活性化を研究する國學院大学教授の井門隆夫氏によれば、オーバーツーリズムは世界でも問題になっているという。

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