親子間だけでなく、夫婦間、兄弟姉妹間、親族間なども含め、「困ったことや悩みごとがあるとき、どこへ連絡すればいいのか、どんな改善方法があるのか」「連絡しやすい、打ち明けやすい雰囲気をどう作っていくか」などを自分事として考え、早期実現させる必要性を感じさせられます。
長年、悩み相談に乗ってきた筆者は、家庭内のちょっとしたストレスや怒りから、暴力やネグレクトまでさまざまな相談を受けてきました。そのような個人的な活動ではなく社会全体のサポートをどのように構築していくのか。
特に家庭内外でさまざまなリスクにさらされる子どもたちには、よりわかりやすく、話しやすいものを提示したいところです。
「しつけの“おしつけ”」は通用しない
そして最後に「親のしつけや親子関係はどうあるべきか」について。
これはもうシンプルに「親だけで子どものしつけをすることは難しい」「親子の問題を自分だけで解決できるとは限らない」ことをポジティブに受け入れていけばいいのではないでしょうか。
現在の子どもたちは、よくも悪くもスマホなどを通して社会とつながる機会が多く、情報や知識なども個人差があるなど、心情を推し量ることが難しくなっています。
「自分の子どもだから」「あなたのためにやる」という“しつけのおしつけ”は通用しづらく、筆者の相談者には「しつけていたつもりだったけど裏では悪いことをしていた」というケースが少なくありません。
困ったときは自分のやり方を押し通すのではなく、家族や親族、友人や知人、専門機関などの第三者に頼ってもいいのでしょう。親子の間に入ってもらうもよし、客観的な意見を聞いて子どもの理解を深めるもよし。親子が1対1でぶつかり合うような状況を避けるためにも、ちょっと距離と時間を取って、冷静に声をかけられるような姿勢を心がけたいところです。
