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学級が荒れやすい「魔の6月」、どう乗り越える? 不安が絶えぬ"BANI時代"の処方箋《子どもの「SOSサイン」の見抜き方》

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傘を差して歩く小学生の女子と男子
学級が荒れやすい時期とされる「魔の6月」をどう乗り越える?(写真:Ushico / PIXTA)
  • 樋口 万太郎 中部大学 現代教育学部 現代教育学科 准教授
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子どもたち自身が抱えるストレスも忘れてはいけません。6月は梅雨の時期です。雨の日が続くと、休み時間に外で遊べません。体を思いきり動かして発散したいエネルギーが、教室の中にこもったままになる。

子どもにとって、これはかなりのストレスです。「なんとなくイライラする」「友だちとぶつかりやすくなる」のは、こうした身体的な要因も大きく関係しています。

加えて、放課後は塾、ピアノ、スイミング、英会話、習字などで忙しく過ごしている児童も多い。今の子どもたちは、私たちが思っている以上に予定で埋まっています。

学校から帰ってもゆっくりする時間がない。寝る時間が遅くなる。睡眠不足のまま朝を迎える。そうやって少しずつ疲労が蓄積している子が、教室には何人もいるのです。

「BANI時代」を生きるということ

私たちが今生きているのは、「BANI時代」だと言われます。VUCA(変動・不確実・複雑・曖昧)に代わって登場した、現代の特徴を表す言葉です。「魔の6月」を考えるとき、このBANIという視点はとても役に立ちます。

B:Brittle(もろい)

頑丈に見えても、実は簡単に壊れてしまう。一見、何の問題もなさそうな学級が、ある日突然崩れる。「4月、5月は本当にいいクラスだった」と思っていたのに、6月になって急に荒れ始める。これはまさに、Brittleの典型です。

子どもの心も同じです。元気そうに見えていた子が、ある日突然学校に来なくなる。先生方ご自身も、頑張りすぎて、ある日急にエネルギーが切れる。

「壊れるはずがない」と思っていたものほど、実はもろいのです。だから、「うちのクラスは大丈夫」と思っているときこそ、要注意なのです。

A:Anxious(不安)

今の子どもたちは、ものすごく多くの不安を抱えています。将来への不安。SNSの中の人間関係。「自分はこのままで大丈夫なのか」という、漠然とした不安。テストの点数、運動会の結果、友だちとの比較。

家に帰ってタブレットを開けば、より刺激的な世界が広がっていて、自分の日常がつまらなく感じてしまう。不安は、目に見えにくい感情です。表面上はニコニコしていても、内側ではぐらぐら揺れている子が、教室には何人もいるのです。

6月の蓄積した疲労が、その不安にスイッチを入れてしまい、「いつもなら言わない一言」が、口から出てしまうのです。

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