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求心力が低下するBRICSは瓦解するのか…イラン情勢で空中分解した外相会議、「多極化時代の雄」は幻想か

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左からロシアのラブロフ外相、サウジのワリード服外相、インドのジャイシャンカル外相(5月14日のBRICS外相会議)(写真:EPA=時事)
  • 土田 陽介 三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員
※本記事は2026年5月29日午前6:00までは、無料会員の方は全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。

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5月14〜15日にアメリカのドナルド・トランプ大統領が8年ぶりに中国の首都・北京を訪問し、習近平国家主席と会談を行った。この米中首脳会談では台湾情勢やイラン情勢、貿易摩擦に関する議論が行われたが、確たる成果はなく終幕した。一方、インドの首都・ニューデリーでは、同じ日程でBRIC外相会議が行われていた。

欧州を中心にロシア、トルコ、新興国のマクロ経済、経済政策、政治情勢などについて調査・研究を行うエコノミストによるリポート

BRICS外相会議には、イランのアッバース・アラグチ外相も出席した。イランは2024年1月、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、エチオピアとともにBRICに加盟し、BRICSの正式メンバーである。アラグチ外相は外相会議の場で、BRICS各国に対してアメリカとイスラエルの不当性を主張するとともに、イランへの支持を訴えた。

UAEとイランの対立でBRICS会議は紛糾

このイランの主張を退けたのがUAEだ。UAEは2月28日〜3月1日に、首都・アブダビやドバイ国際空港周辺にイランから空爆を受けている。その報復でUAEは4月上旬にイランの精油施設を攻撃したもようだと、米ウォールストリートジャーナルは伝えた。両国の溝は深く、UAEがイランの主張を受け入れないのは当然と言える。

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