こうしたガソリン車の国内販売台数の落ち込みを背景に、新エネルギー車のシェアは一段と高まった。4月の新エネルギー車は国内販売台数全体の56.3%を占め、乗用車に限れば61.4%と初めて60%を突破した。
この市場構造の変化は、自動車メーカー各社の電動化シフトをさらに加速させている。この傾向は5月3日に閉幕した北京モーターショーでも鮮明になった。中国の市場調査会社Gasgooの集計では、同ショーで展示された新型車222モデルのうち、約8割が新エネルギー車だった。ドイツのフォルクスワーゲンや日本のトヨタなど海外メーカーも主力EVを投入した。
輸出好調で通年の総販売台数は微増か
中国自動車工業協会は、5月以降の国内需要は改善の余地があるとしつつも、輸出の伸びが引き続き市場を下支えしていると指摘する。4月の自動車販売台数は前年同月比2.5%減の252万6000台だったが、輸出台数は同74.4%増の90万1000台となった。
4月の自動車輸出台数を企業別にみると首位は奇瑞汽車で2位が比亜迪(BYD)、3位が上海汽車グループとなった。吉利汽車は前年同月比3.1倍の大幅増となり4位に食い込んだ。
中国乗用車市場情報連合会の崔東樹事務局長は5月11日、26年の国内自動車販売台数が前年比でおよそ7~8%減となる見通しを示した。一方で輸出の増加が国内の落ち込みを補うため、年間の最終的な総販売台数は前年比1%増、あるいはほぼ横ばいを維持する可能性があると分析している。
(財新記者:余聡)
※中国語原文の配信は5月12日
