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答えは「脳」と「火災報知器」の共通点に…情報過多な現代人が《なんとなく不安》から逃れられない納得の理由

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現代人が抱く「過剰な不安」の原因の正体を解説します(写真:EFA36/PIXTA)
  • 菅原 道仁 脳神経外科医・菅原脳神経外科クリニック院長

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失敗を必要以上に恐れる。少し恥をかいただけで、自分全体を否定してしまう。人からどう見られるかを気にしすぎて、動けなくなる。脳神経外科医の菅原道仁氏によれば、現代人がこうしたネガティブな感情にとらわれやすいのは、「太古の脳の仕組み」の名残が原因だといいます。
本稿では、命に関わる多くのリスクにさらされていた「サバンナ時代」に培われた脳のアラート機能の特徴について、菅原氏の著書『幸せな人は「感じる脳」を持っている』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

不安とは脳の「高感度アラート装置」

なぜ私たちの脳は、これほど不安を感じやすくできているのでしょうか。なぜ、あとから振り返れば「大したことはなかった」と思えるようなことにまで、あれほど強く反応してしまうのでしょうか。

この問いを考えるうえで、とてもわかりやすいのが、進化医学の研究者ランドルフ・ネシーが示した「スモーク検知器原理」です。

火災報知器は、実際に火事でなくても鳴ることがあります。焦げたトーストにでも鳴りますし、湯気でも反応します。けれど、それで困ることはあっても、人は「この報知器は欠陥品だ」とは考えません。なぜなら、本当に危険な火事を見逃すより、空振りの警報が多いほうがずっとましだからです。

脳の不安システムも、それに近い構造を持っています。実際には危険がない場面でも、少し早めに、少し強めに反応してしまう。一見すると非効率ですが、進化の観点から見ればそのほうが合理的だったのです。

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