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SAPIX本部長が「管理しすぎはNG」「完璧主義は不要」と断言する深い理由…共働き時代に受験伴走はどう変わる?

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サピックスロゴを背に立つサピックス小学部教育事業本部長の広野雅明先生
「保護者の学習管理が欠かせない」と噂されたサピックスに変化が…(写真:筆者撮影)
  • 佐野 倫子 教育ジャーナリスト・作家
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「車や電車の中で、少しでも勉強したいというご家庭は多く、何かできないかと考えて、スマホのアプリ形式を採用しました。紙教材にはいいところもたくさんありますが弱点もあります。同じページを見ていると、位置で答えを覚えてしまうことがあるんですね。

でもアプリだとランダムに出題できるので、記憶の定着確認がしやすいというメリットがあります。もちろん、すべてをデジタル化などとは考えていません。今の紙と鉛筆の勉強法でうまくいっているお子さんは、変える必要はありません。あくまでも選択肢の1つとして提供しました」(広野先生、以降の発言同様)

さまざまな保護者のニーズをくみ取り、解決策を打ち出しているサピックス。その背景には、切実な保護者の悲鳴があるようにも感じられます。筆者が取材の現場で中学受験家庭からよく聞く言葉は「カリキュラムについていくのに必死。教材が思うように終わらない」というもの。

中学受験の入試問題レベルは、小学生が解く問題の限界値に達しているといわれます。その入試に対応するために教材量は多く、真面目な家庭ほど、「全部やらなければ」と追い込まれてしまいます。

その状況にはいかに対応するべきなのでしょうか? 広野先生の言葉は意外なものでした。

「100%やろうとすると、苦しくなりますよね。でも心配はいりません。実際、入試で求められるのは“満点”ではないんです。合格者平均点は6〜7割ということが多い。苦手教科で多少失敗しても、カバーすることは可能な水準です。

入試本番で、当日に4教科合わせて6~7割取れればいい。そう思えば少し肩の力が抜けるはず。全部の単元が得意になる必要はないし、難問よりもまずは基礎。教材に多少積み残しがあっても、当塾はスパイラル学習でまた出てきますから、保護者は完璧主義になる必要はありません」

管理しすぎると中学で自立できない

では、果たして子どもをサポートするときに保護者が見るべき点はどういったところでしょうか。

「至れり尽くせりで全部親が管理してしまうと、中学入学後に自学自習できなくなることも。子どもたちが自分で勉強する感覚を育てていくことが目的です。中学入試はゴールではないですから」

少々意地悪な言い方をすれば、難関校進学教室として知られているサピックスが、「中学受験は通過点」とはっきり口にするのは意外に感じられました。

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