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自動運転前夜の『グランドツーリングカー』選び、週末のロングドライブでSUBARU「フォレスター」の本質を覗く

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先進運転支援機能を重視した試乗記事、初回はスバル「フォレスター」の最上級グレード
  • 田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、VisionVoice取締役、PARCFERME編集長
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大きな縦型ディスプレイがモダンさを主張する一方、内装全体のつくりは実用本位だ。ATセレクターは旧来のレバー式で、操作系に気取りがない。本革シートはツートーンで華やかさを打ち出すが、表面の触感は柔らかさより耐久性を重視している。荒れた路面や目地段差でも内装から軋み音は出ず、施工品質の高さが理解できる。毎週末、酷使しても消耗しないことに重きが置かれている。

12.3インチフル液晶メーターと11.6インチ縦型センターディスプレイを備える。ステアリングはピアノブラック加飾付きの本革巻き。左右独立温度調整のフルオートエアコン、ステアリングヒーター、ワイヤレス充電器を標準装備(写真:筆者撮影)

高速道路で速度が乗ってくると、しっかりしたボディ、体を適切に支えるシート、センターの据わったステアリングが重なり合い、落ち着いた印象が増す。乗り心地は、特段の軽さやスポーティーな切れ味を狙ったものではないオーソドックスなもの。

ワクワクよりもリラックス――東京から軽井沢へ向かうような長距離移動では、運転する側にも乗っている側にも、この過不足のなさがありがたい。

最高出力118kWの2.5Lエンジンに88kWのモーターを加えたストロングハイブリッドの出力は十分に力強い。エンジンサウンドやビートはかなり大人しく、水平対向エンジンらしさを意識する機会は少ない。加速時にエンジン回転が先に上がり、速度の伸びがワンテンポ遅れて付いてくる感覚がある。難を言えば、高速寄りの速度域では風切り音がやや目立ち、オーディオの低音のまとまりが今一歩の感がある。

高精度地図とGPSで「先読み」

スバルが誇る先進運転支援システム「アイサイト」。現行ヴァージョンでは、前方認識の中核はフロントウインドウ上部に置かれたステレオカメラと広角単眼カメラが担う(カメラは計3基)。ステレオカメラの2眼の視差によって前方の対象物との距離や形状を認識し、広角単眼カメラは交差点などで左右の死角から飛び出してくる歩行者を監視する。

そこにカメラの死角を補うために前後左右のミリ波レーダーが配置され、ドライバーモニタリングカメラがドライバーを常時監視している。

アイサイトXでは、高精度地図とGPS/準天頂衛星による測位情報が加わる。カメラ主体の認識というスバルの基本思想をベースとしながら、より安全を高めた構成となる。現行フォレスターでは試乗したPremium S:HEV EXを含む、EXグレードの5モデルにアイサイトXが搭載されている。

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通常のアイサイトが、車線や前走車、歩行者をカメラとレーダーで認識して支援するシステムだとすれば、アイサイトXは、見えているものに加えて、その先の道路構造をある程度掴むシステムである。高速道路のカーブ、分岐、料金所といった先の状況を地図と測位で先読みし、より自然な速度制御や車線維持を行える。

結果、アイサイトの全車速追従機能付クルーズコントロール(ACC)、車線逸脱抑制に加え、アイサイトXでは、渋滞時ハンズオフアシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御が可能で、さらにアクティブレーンチェンジアシスト(車線変更支援)も装備されている。

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