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65〜75歳の10年間がカギを握る…「寝たきり」の入口となる《転倒を防ぐ》ために、高齢者が着目すべき"意外な指標"

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「転倒」を防ぐために着目すべきポイントとは(写真:ほんかお/PIXTA)
  • 安保 雅博 東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座主任教授
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そして、こういった体の状態はすべて「歩幅」に表れます。

姿勢が崩れれば1歩が小さくなり、筋力が低下すればしっかり踏み出せなくなり、関節が硬くなれば足が前に出なくなる。結果として、歩幅は少しずつ狭くなっていきます。つまり、歩幅が狭くなっている人ほど、転倒のリスクが高い状態にあると言えるのです。

実際に、歩幅の小ささは「転びやすさ」だけでなく、将来的な要介護や健康寿命とも深く関係していることがわかっています。歩幅は、単なる歩き方のクセではありません。体の衰えを映し出す"サイン"であり、これからの健康状態、ひいては寿命をも映し出す指標なのです。

ヨボヨボ老後にならないために心と体を整える

私たちがすべきことは、「100歳まで長生きする方法」を考えることではありません。80歳、90歳、100歳と年を重ねていっても、

〇自分の足で歩ける
〇外に出るのが怖くない
〇できるだけ人の手を借りずに生活ができる

そんな老化に負けない体、動ける体をつくることです。

『歩幅を見れば、寿命がわかる 「死ぬまで歩ける体」のつくり方』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

要介護になると、自分のやりたいことができなくなったり、行きたい場所に自由に行くこともできなくなってしまったりします。それは、人生の満足度の大きな低下にもつながります。

体が衰えると心もどんどん老化して、生きることへの意欲や気力もなくなってしまいます。

100歳まで生きる場合、先ほど「分岐点」とお伝えした65~75歳の時点では、まだ30年もの時間が残っています。

人生の3分の1という長い期間を、ヨボヨボの寝たきりで過ごすのか、自分のやりたいことをやってイキイキと過ごすのかでは、ものすごく大きな違いがありますよね。

「人生を最後まで楽しめる心と体を維持できるか」は運や体質ではなく、選択と準備の結果です。

60代の方は「これからの老いとの戦いに備える強固な土台づくり」として、そして70代以上の方は「今ここから老いを押し返す武器」として、「人生を最後まで楽しめる心と体」を維持するための選択と準備を始めていきましょう。

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