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《キラキラ海外駐在妻》のはずが…アメリカで自殺した母 「私のせい」と苦しんだ少女が選んだ"ふたり分の人生"のその先

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前川さん
外資系企業に勤める父の海外駐在に帯同していた7歳のとき、母が亡くなりました(写真:筆者撮影)
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高校1年生の冬、前川さんはインディアナ州で1カ月間ホームステイをした。どこかで「自分が育った場所に戻ってみたい」という気持ちをずっと抱えていたからだ。

その際、当時の家庭教師と再会。母が自死したときも自宅にいて、警察などの対応中もずっと一緒にいてくれた人だった。

「お母さんは、本当にあなたを愛していたのよ」

家庭教師のその言葉を聞いて、前川さんは初めて気持ちが少し軽くなった。長い間、自責の念にとらわれていたが、「自分のせいじゃなかったのかも」とやっと思うことができた。

「カウンセリングにおいてよく言われることですが、特に苦しいことやつらいことは自分のなかにあるストーリーを更新しないと、自分を苦しめ続けてしまいます。ストーリーを更新して、新しい意味付けをすることが大事だと思います」

家庭教師と再会したことで、長い間とらわれていた思いを書き換えることができたのだ。

この進路の選び方で母は喜ぶだろうか

大学の進路選択の時期が迫ってきたとき、「心理カウンセラーになりたい」と思っていた前川さんは一度立ち止まって考えた。

「心理学を志していたのは、義務感というか、自分はそうやって罪を償わなきゃいけない、みたいに思っていたのかもしれません。でも、アメリカでの経験も経て、果たしてこの進路の選び方で母は喜ぶだろうか、と思いました」

にこやかに語る前川さん(写真:筆者撮影)

前川さんが通っていた名古屋大学の附属高校には、土曜日に大学教授による選択授業があった。改めて進路について考え、片っ端から授業を受けた。数学、天文学、農学、心理学ーー。さらに、看護師体験やホームヘルパーの資格も取得した。

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【私はふたり分生きなきゃいけない】

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