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《キラキラ海外駐在妻》のはずが…アメリカで自殺した母 「私のせい」と苦しんだ少女が選んだ"ふたり分の人生"のその先

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前川さん
外資系企業に勤める父の海外駐在に帯同していた7歳のとき、母が亡くなりました(写真:筆者撮影)
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「高校生のときに、進路についてそこまで真剣に考えて行動していたのはすごいですね」と言うと、前川さんはふふっと笑ってこう答えた。

「母が亡くなったときに、『私はふたり分生きなきゃいけない』って思ったんです。母は、私を生まなければ病気にならなかったわけですから。命を無駄にしちゃいけないって、強烈に思った記憶があります。今も予定を詰め込んでしまう癖があるんですけど、がむしゃらに行動するのはこういう思いに由来しているのかもしれません」

自分が進む道を真剣に考え、体験した上で前川さんはやはり心理学を選んだ。義務感や罪の意識を超えて、自分でした選択だった。

今度は自身が夫の海外駐在に帯同…タイへ

前川さんは名古屋大学教育学部に進学し、臨床心理士の資格を取得。修士課程に進んだ後は、心療内科のカウンセリングや企業の心理面接などの仕事をし始めた。大学に併設されている相談室の運営も行い、経験を積んでいった。

セミナーの様子(写真:前川さん提供)

同時期に、大学時代に出会った夫と結婚し、卒業後は金城学院大学で講師として働き始めた。

その1年半後、妊娠がわかり休職。そして、製造業に勤める夫の帯同でタイの首都バンコクに駐在することが決まった。夫は出会った頃から「いつか海外で働きたい」と言っていたため、特に驚きはなかったという。

2020年3月、長女が1歳半、そして妊娠8カ月での渡航。コロナ禍で、タイに到着して6日後にはロックダウンに突入した。慌てて洗濯用具と掃除道具だけを買いそろえた以外は、ほとんど外出しておらず、まちの様子も何もわからないまま……。

タイでの生活が始まった。

続く後編ー海外駐在妻「自己嫌悪で涙、夫婦関係は崩壊…」仕事はせず、お手伝いさんもいるけど“心は限界”の必然ーでは、母と同様に子供を連れて夫の海外駐在に帯同することになった前川さんの経験から、海外駐在家族を待ち受ける過酷な現実を紹介する。

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