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「損をしたくない」「もっと儲けたい」という気持ちが落とし穴 人の心に巧みにつけ込む《投資詐欺》の4つのパターン

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投資では「人の心」が動くときに大きな判断ミスが起きるという(写真:Luce/PIXTA)
  • 新井 和宏 鎌倉投信株式会社 共同創業者(現・eumo代表取締役)
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たとえば、経験の浅い起業家が、交渉の場で専門用語に押され、強引な条件を受け入れてしまう場面などです。

④宣伝・勧誘で騙す――「今だけ」「あなただけ」で焦らせる。

広告やセールストークを通じて、人の心理を操作するケースです。「今だけ」「あなただけ」「みんなやっています」といった言葉で判断を急がせる。焦らせることで冷静な思考を奪い、選択を誤らせるのがこの手口の特徴です。

4つのパターンを見ていくと、いずれも人の感情の揺れにつけ込んでいることがわかります。「もっと増やしたい」「損を避けたい」「不安から逃れたい」といった心の隙があると、正常な判断が鈍り、誤った選択に引き寄せられやすくなります。

なぜ騙されてしまうのか。心の動きを知ることは、数字の知識を学ぶのと同じくらい、投資において大切な学びになります。感情への理解は、結果的に自分を守ることにつながります。

残念な経営者の口癖は「お金がないから動けない」

これは何も投資家だけに限ったことではありません。

経営者の中には、「お金があればもっと成長できる」「資金さえあれば実現できる」と、事業の壁を資金のせいにする人がいます。もちろん事業資金は必要ですが、「お金がないからできない」と言い切ってしまうのは、事業の本質を理解していないからです。

事業が進まない理由のすべてがお金にあるわけではありません。むしろ、お金が足りないときほど、知恵と工夫が試されます。

今でこそS&P500の構成銘柄にも入っている米国の企業Airbnb。そんな会社でさえ、創業初期は資金繰りが苦しい時期がありました。そこで彼らは「お金がないから止まる」のではなく、選挙の話題に乗せた政治ネタの限定シリアルを自作して販売し、約2万〜3万ドルを捻出して会社を延命させたのです。

しかもこの一件は、スタートアップの登竜門として知られる起業家育成機関Y Combinator(YC)で「このチームはやり切る」と評価される材料になったと伝えられています。

投資がうまい人ほど、資金そのものよりも、資金がなくても前に進める経営者の知恵と実行力を見ていることの好例です。

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