資金に余裕があると、人は慎重さを失い、創意工夫が鈍りがちになります。逆に、制約があるからこそ知恵が働き、無駄をそぎ落とした筋肉質の経営に近づきます。
お金がないから動けない経営者よりも、限られた条件で工夫をする経営者のほうが、資金を生かす力があります。その違いが、結果として企業の成長力の差につながっていきます。
「知恵のある経営者」はお金の賢い使い方を知っている
経営者の「お金に頼りきらない姿勢」は、投資先を見極めるうえで大切な指標です。
資金を多く集めることより、手元の資源をどう生かすかを考えられる経営者に、信頼は寄せられます。投資家はお金を出すだけの存在ではありません。託したお金がどんな意味を持つかを判断する役割があります。
多くの人は投資を「資金提供」と考えがちですが、お金だけを出しても、経営者の知恵や工夫がともなわなければ、成果につながりません。
一方で、限られた資金でも知恵で工夫できる経営者なら、少ない投資で大きな成果を上げられます。
投資家が見るべきなのは、資金規模ではなく、その人の工夫の力です。
「お金がないからできない」と言う人より、「今あるものでどうするか」を考えられる人。資金が限られている状況でどう打開するか。そこに経営者の力量が表れます。
投資の成否は、企業の「お金を求める姿勢」ではなく、「知恵を出す姿勢」を見抜けるかにかかっているのです。

