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「損をしたくない」「もっと儲けたい」という気持ちが落とし穴 人の心に巧みにつけ込む《投資詐欺》の4つのパターン

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投資では「人の心」が動くときに大きな判断ミスが起きるという(写真:Luce/PIXTA)
  • 新井 和宏 鎌倉投信株式会社 共同創業者(現・eumo代表取締役)
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逆に、「今のままでは損をします」と言われると、不安を解消したい一心で判断が早まります。「どんな仕組みなのか」「本当に安全なのか」を確認する前に、安心したい一心で話を鵜呑みにする。

詐欺や怪しい商品がなくならないのは、この心理を巧みに利用しているからです。

金融の世界では「手数料無料」という言葉が強力な誘い文句として使われます。債券取引などでは「手数料はかかりません」と説明されることがありますが、実際にはその分のコストが価格に含まれている。一見、得に見えても、「無料」や「特別」といった言葉の裏には、見えないコストやリスクが潜んでいる場合があります。

「儲けたい」という気持ち自体は悪いことではありません。問題は、その気持ちが強くなると、自分にとって都合のいい情報だけを信じやすくなることです。

「うまくいくはずだ」「今回は特別だ」と思い込み、リスクや注意点には目が向かなくなる。期待が大きいほど、警戒心は弱まり、判断が甘くなっていきます。

詐欺は4パターンで説明できる

私は、騙す・騙される構造を、次の4つに分けて考えています。

①故意に騙す――最初から陥れる意図がある。

最初から相手を陥れるつもりで仕掛けられた悪質な詐欺です。「元本保証で年利10%」「必ず儲かる」といった言葉で資金を集め、最終的に持ち逃げするような手口です。相手の「儲けたい」「損をしたくない」という感情を利用しています。

②過失(無知)で騙す――悪意はないが誤情報を拡散する。

悪意はなくても、知識不足のまま誤った情報を広めてしまうケースです。

仕組みを理解しないまま「これが正しい」と信じて伝えてしまう人がいます。SNSや口コミで広がる「簡単に増やせる」「みんなやっている」という情報の多くは、こうした無自覚な誤りから生まれています。

③説得して騙す――知識や立場で心理的に追い込む。

知識や立場の差を利用し、心理的に追い込むケースです。専門用語を並べて優位に立ち、「あなたのため」と言いながら不利な契約を結ばせる。情報格差を武器にした詐欺ともいえるでしょう。

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