やがて1990年代半ば頃になり、植物工場での水耕栽培に成功。工場内で気温や湿度などをコントロールすることで、天候や季節の影響をうけにくく、ほかの野菜が高いときでも、安定した価格で店頭に並んでいるというわけです。
さらに、豆苗は食べ終わっても、自宅で簡単に再生栽培できる点が特長。えんどう豆に蓄えられている栄養分を利用して成長し、再収穫ができるのです。
根元に近い部分にある小さい芽を「わき芽」といい、新たに伸びていくための成長点です。わき芽は上下に2つ生えていて、豆苗を再生栽培するには上のわき芽を残すようにしてカットします。
また成長には光の力も重要。再生段階でわき芽が光合成をすることで、成長を促します。ですから日光の入る窓辺などに置くようにします。そうすれば、1日に1~2回の水替えをするだけで、2回は再生&再収穫できます。つまり、スーパーの価格の3倍のお得感を得られるというわけです。
タンパク質もとれる緑黄色野菜
豆苗の魅力は価格だけではありません。安いうえに栄養価が高い野菜です。
豆苗は前述したようにマメ科のえんどう豆の新芽ですが、厚生労働省による分類では、緑黄色野菜となります。これは緑黄色野菜が「可食部100g中のβ-カロテン量が600μg以上」という定義に対し、豆苗の含有量は「3100μg」もあるからです。
グラフでもわかりますが、この数値は、緑黄色野菜の代表的な存在の1つである小松菜とほぼ同じ量です。
