セミアニリンレザーシートにもダスクブルーが採用され、フロントシートのヘッドレストにはスピーカーを装備。音楽を聴くときにはボーカルの歌声がよく聴こえるだけでなく、ナビゲーションの音声ガイドもすぐ耳元で指示を聞くことができるので右左折時の見逃しを防ぐことにも貢献してくれる。
3ゾーン式のフルオートエアコンには赤外線センサーで乗員の体温を検知するバイオメトリッククーリングという機能も搭載。暑いと判断した場合には温度や風量を自動調整して冷風を送り出してくれる。2列目より後ろのシートに座る乗員にも優しい技術だ。
ちなみに今回の試乗で記録したQX80 SPORTの平均燃費は、前回の「AUTOGRAPH」の試乗時を上まわる20.4MPG(8.67km/L)。カタログ燃費の17MPG(7.22km/L)と比べると1.45km/Lも上まわる優良な値となった。QX80は走らせ方次第で燃費を伸ばせるポテンシャルが高いのかもしれない(?)。
インフィニティQX80日本導入の可能性
日産は国土交通省が創設した米国製乗用車の認定制度を活用して「ムラーノ」を日本に導入することを発表したため、ひょっとしてインフィニティも!?と期待したくなったが、じつはQX80は日本の日産車体九州工場で生産。同制度の対象にはならない。
だが、余談ながら今年3月に発表され、現地でも話題となっている新型SUVの「QX65」は、QX60やムラーノと同じテネシー州のスマーナ工場生産。QX80の出来映えを見る限り、QX60/QX65も素晴らしいに違いないので、シェア拡大に向けた勢いに乗って日本上陸!なんて筋書きに期待したくなってしまった。
それはさておき、今回も存分にQX80の走りを堪能し、周囲の反応も見る限りはアメリカにおけるインフィニティのプレゼンスは以前にも増して高まる一方だと感じた。このまま地道にムダを削り、いいクルマ作りを続けていれば、日産の復活もそう遠くないと確信した次第である。
