カヤバといえば、自動車好きには、ラリーマシン用サスペンション・ダンパーのメーカーであり、また、多くのクルマに純正部品としてダンパーを供給していることでも知られている。
経験と技術力を生かした“新しいダンパー”の開発にも成功。「ActRide」(アクトライド)と名付けられた、新製品は、おどろくべき性能を秘めていた。
「今のクルマの乗り心地を改善したい」「運転手ごとにダンピングのセッティングを変更したい」「子どもに快適に寝ていてほしい」
多様な目的で使われているハイエース。ユーザーがもつさまざまな要望に応えた製品とうたわれる。注目したいのは、性能とともに、スマートフォンで減衰力調整が行える点。
はたして、ActRideを搭載したトヨタ「ハイエース」をテストドライブしたところ、スマホの画面操作によって、乗り味が大きく変わるのに驚いた。
あえて商用車をデモカーとしたワケ
ハイエースといえば、ご存じのとおり、荷物をどっさり積んで走る商用車の代表格だ。街中にいると、どこを見てもハイエース、なんてこともあるほど。
一方で、乗用として使うにはすこしのガマンが必要だ。代表的なものが、サスペンション設定である。
重い荷物を積んで走るのが前提のハイエース。荷物の最大積載量が1250kgに達するモデルもある、その分、空荷だと跳ねるというネガがある。快適に寝ていたい子どもには、キツいだろう。
ActRideは、ハイエースをいわば万能選手に変えてしまう製品だ。
スマートフォンのアプリ画面から、ダンピングを調節。乗り心地のソフトさをなにより重視したいときはスライドバーで「コンフォート」を選べばよい。
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【顕著な乗り心地の変化に驚き】
