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ビジネス #ピクシーダストの「反省」

【独自】落合陽一創業「ピクシーダスト」が33億円の資金調達を明らかに、"ナスダック撤退"から1年半で何が変わったのか

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(写真:ピクシーダストテクノロジーズ)

アメリカ・ナスダック市場での“上場失敗”から約1年半。ディープテック(先端技術)ベンチャー企業のピクシーダストテクノロジーズが、再起を図ろうとしている。

ピクシーダストは5月19日、第三者割当増資や地銀(紀陽銀行、福岡銀行、常陽銀行、千葉銀行、山梨中央銀行)によるシンジケートローン(協調融資)などで計33億円調達したことを明らかにした。

内訳は、第三者割当増資が13億円。伊藤忠テクノロジーベンチャーズやNTTドコモ・ベンチャーズ、岡野バルブ製造などが応じた。とりまとめ役の「リード投資家」は、国内ベンチャーキャピタル大手のインキュベイトファンドである。ベンチャーデットとシンジケートローンでの調達は20億円だ。

調達段階は「シリーズD」で、安定的な収益を上げることが可能になり、一段の成長を目指す時期にあることを示す。ピクシーダストの村上泰一郎社長は、「研究開発主体から事業拡大のフェーズに入ってきた。その拡大のための資金に使いたい」と話す。

会社の設立は2017年5月。創業者は、研究者・メディアアーティストとして知られる落合陽一氏(現ピクシーダスト会長)、大手コンサルのアクセンチュアを経て独立していた村上社長、東京大学などで研究活動を行っていた星貴之氏(同取締役)の3人だ。落合氏は創業当時、筑波大学の助教だった。

落合氏と村上社長が代表権を持つ体制は今も変わらないが、ナスダック上場時は落合氏がCEO(最高経営責任者)、村上社長がCOO(最高執行責任者)という肩書だった。会長となった落合氏には、「新しい研究とそれに基づく新しいテーマの創出をメインで担ってもらっている」(村上社長)という。

「黒字化」という言葉を口に出せるように

ピクシーダストは、音や光、電波などの波動を制御・解析する技術を持つ。この技術を基にした製品の1つが、超音波の振動圧により頭皮を刺激する「SonoRepro」(ソノリプロ)だ。クリニック向けの大型デバイスを販売した後、一般消費者向けに小型化した製品を作った。発毛剤やシャンプーの「スカルプD」で知られるアンファーと共同開発した。

村上泰一郎社長は「研究開発主体から事業拡大のフェーズに入ってきた」と明かす(写真:編集部撮影)

B2B(企業向け)のソリューション製品もある。会話音の周波数帯域に特化した吸音性能と意匠性を兼ね備えた吸音パネルの「iwasemi(イワセミ)吸音パネル」や、建設現場における品質管理・施工管理の省力化支援DXサービス「TOTTARROW(トッタロー)」だ。

ナスダック市場に上場する前の23年4月期は、売上高の約7割を受託研究開発が占めていた。ところが村上社長の語るところによると、現在の事業構成は当時とは一変しているようだ。

ピクシーダストの経営は、ナスダック上場時とはどのように変わったのか。その詳細を<【詳報】ナスダック撤退から1年半、筑波大学発ベンチャー「ピクシーダスト」の成長を支える製品・サービスの正体>で報じている。また、<【独占告白】ピクシーダスト村上社長が赤裸々に語った「ナスダック上場の反省、そして後悔」>では、東洋経済の取材に応じた村上泰一郎社長の反省と今後の決意をお届けする。

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