【手五里(てごり)】
尺沢と合わせて使いたいのが、大腸経(だいちょうきょう)に属する手五里です。大腸経は人差し指の先から始まり、腕の外側を通って肩・首・顔までつながる経絡。タップやタイピング、スクロールなどで、現代人が1日中使い続けるルートでもあります。
大腸経は臓腑でいう六腑の大腸に対応する経絡で、体内の不要なものを外へ出す"排出"を司ります。気の巡りが滞ると排出がうまく働かず、上半身に熱や緊張がこもりやすくなります。手五里への刺激で、停滞した気を逃すきっかけをつくります。
うつむき姿勢で「埋もれた鎖骨」を掘り起こす
【中府(ちゅうふ)】
姿勢が崩れると、鎖骨が「埋もれて」いきます。本来くっきり見えるはずの鎖骨が沈んでいく。その原因は、猫背・巻き肩が続くと大胸筋・小胸筋が収縮し、鎖骨まわりが内側に引き込まれていくからです。
そこで登場するのが中府 。鎖骨の下、肩の手前に位置するこのツボは、肺経の「募穴(ぼけつ)」です。
募穴とは、その臓の気が最も集まりやすい玄関口のようなツボ。つまり中府は、肺のエネルギーを整えるための特等席です。
ここをほぐすことで大胸筋の収縮がゆるみ、埋もれていた鎖骨が浮き上がるように姿勢が整ってきます。

