そこから彼らの個性的かつ親しみやすいキャラクターや、メンバー同士の微笑ましい関係性が広く認知されると、メンバー個々の人気が飛躍的に上昇し、それぞれの仕事が増えていく。
櫻井翔の報道番組『news zero』(日本テレビ系)キャスター就任や、二宮和也のクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』でのハリウッドデビュー、相葉雅紀のバラエティ『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)レギュラー出演などが象徴的だ。
その手法はアイドルグループの王道の路線でもあるが、彼らに大きな追い風が吹いた背景にあるのは、メンバーそれぞれが持つ個性であり、彼らの特別な絆や関係性といったグループとしてのポテンシャルだろう。それが時代と噛み合って、他に類を見ない飛躍につながっている。
国民的音楽番組『NHK紅白歌合戦』の白組司会を10年から5年連続で務めたことこそ、嵐が老若男女から愛される国民的人気を盤石のものにした証しだろう。
ちなみにその後、16年に相葉雅紀、17年に二宮和也、18年と19年に櫻井翔が白組司会を務めた。そんなアイドルグループはこれまでにいない。
音楽活動の実績が示す国民的スターの所以
嵐が国民的スターになり得たのは、メンバー個々のキャラクターと彼らの音楽が絡まり合って生じるスター性が、時代の空気を捉えていたことがあるだろう。
彼らの芸能活動の芯には、アイドルグループとしての音楽活動がある。どれだけタレントとして売れても、個々の活動の幅を広げても、彼らは歌手であり、音楽を主軸にするアーティストだった。
それはこれまでの実績が示している。
音楽ランキングのオリコンのデータ(ORICON NEWS記事)によると、100万枚を超えたミリオン作品はシングル1作、アルバム4作。年間の音楽作品売り上げ1位に9回輝き(09年、10年、13~17年、19年、20年)、その回数は歴代1位になる。
次ページが続きます:
【ライブで作られた伝説の数々】
