週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #リノベな人生〜住まいと生き方を創り直した人たち〜

「港区だけどボロボロ」「30m²・2Kで使い勝手も悪め」 転勤で狭小暮らしになった夫婦が「理想を詰め込んだ部屋」を作るまで

10分で読める
リノベーション時の様子
30m²2Kだった部屋のリノベーション時の様子。間仕切りと押し入れをぶち抜き、12畳ほどの箱のように(写真:大木奈ハル子さん提供)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

結婚してから10年で5回の引っ越し。一生住むつもりで買った2軒目の事故物件も、やむを得ない事情で結局は手放した。今は「売る前提」で価値の下がりにくい家を買い、夫の体調に合わせて病院の近くへ、介護ベッドが必要になったらもう少し広い部屋へと、暮らしの変化に合わせて次の場所へ移れるようにしている。

「引っ越しを繰り返すうちに、軽やかに引っ越すのはありだなと思うようになりました」

引っ越すたびにモノや広さへの執着を手放してきたことが、「定住しなければならない」という思い込みからも自由にしてくれたのだろう。

持たないけど、持つ暮らし

現在、大木奈さんはミニマリストを名乗っている。85m²から25m²へ、10年かけて住まいを縮小してきた。けれどこの25m²の部屋は、いわゆるミニマリストの住まいとはだいぶ様子が違う。

かつてはモノを減らすことに囚われていたが、今は「余白を確保しつつ、日々の暮らしに支障をきたさないだけの分量だけをもつ」生活をしているという。壁と棚にはレトロな缶や懐かしい絵本キャラクターのフィギュアが並ぶ。20年ほど前に登場し、話題となったペット型ロボットもある。好きなものが、限られた空間のなかできちんと居場所を与えられているのだ。

狭いながらも好きなものに囲まれて暮らしている(写真:大木奈ハル子さん提供)

「今までモノを増やさないようにって感じだったんですけど、今はおおらかに増やしてます。自分を楽しませることに重きを置いているのかな、と」

大木奈さんはその状況を「部屋が狭く持ち物が厳選されるからこそ“好き”の純度が上がる」と表現する。一度徹底的にモノを削ぎ落としたからこそ、今手元に残っているもの、新たに迎え入れたものには理由がある。そこにあるのは、広さや便利さだけでは測りきれない、心のうるおいだ。

【前編】中央区で駅徒歩7分、築50年超の「オンボロマンション」を自分の理想へ大変身!「25m²・6畳1K」で暮らす夫婦が見つけた幸せ では、大木奈さんのリノベ遍歴をさらに詳しくお届けしている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象