食器棚は前妻と使っていたものでギュウギュウ。捨てたくても夫に「使えるから」と言われ、家のなかに自分のものはなにもない。近所に住む親族との濃いつき合いも息苦しい。おまけに毎月15万円の住宅ローンと200万円のカーローンも残っている。貯金もほぼゼロの状態だ。
「家にあるのは好きじゃないモノばかり。いいところがなにもない……」
不満が溜まり、夫婦の関係にも影を落としはじめていた。まずは借金のない暮らしをしようと、引っ越しを決断した。
一念発起して引っ越した50m²の「事故物件」でDIYに目覚める
2016年に移り住んだのは、50m²のマンション。「ネットで見つけた一番安い物件」で、いわゆる事故物件だった。抵抗はなかったのかと聞くと、「割安で買えるメリットしか感じなかった」と即答。相場より2〜3割安い750万円で手に入れ、ここから夫婦ふたりの新たな暮らしがはじまった。
半年ほど経った頃、初めてのリノベーションを経験する。母が喫茶店で知り合った工務店の親方に「安くしてやるぞ」と声をかけられ、それならばとお願いすることにした。ただし当時はまだ、リノベーションに特別な興味があったわけではなかったという。
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【次に引っ越したのは30m²のオンボロ物件】
