3つのリフォーム会社に見積もりをお願いした際には、水回りだけで200万〜250万円を提示されていた。大木奈さんはその半額、100万円を予算に設定。これまでの住まいでも床や壁の張り替え、サニタリールームなどをDIYしてきた経験がある。少しでも安く済ませるため自分でできる部分はDIYで賄い、ガス工事や設備の解体など専門知識が必要な作業だけはプロに依頼することにした。
「とにかく削れるところは削る」
大木奈さんが最初に手をつけたのは、キッチンだ。だがその前に、大木奈さんのリノベーションに一貫している考え方を聞いておきたい。
「仕切りは全部外したいですね。どの家でもそれしか考えてへんなあ(笑)」
まずは不要なものを取り除く。今回のリノベーションでもそれは変わらなかった。
「玄関から入ってすぐ左手には、団地型の180cm幅の流し台がついていたんです。ファミリーサイズで横に大きいので、コンパクトな流し台に交換することにしました」
選んだのは、幅110cmのイケア製ミニキッチン。カインズのスチールラックと組み合わせて約1.5畳分の生活スペースを確保し、流し台の右側には冷蔵庫を設置した。
浴室にも手を入れた。いわゆる3点ユニットバスで、お風呂とトイレの分離も検討したものの、バランス釜の故障で費用がかさむため断念した。代わりに室外給湯器と浴槽をセットで交換し、洗面台は思い切って撤去。限られたスペースを少しでも広く使えるようにした。
「住まいを探すときには洗面所が独立しているとか、浴室に洗濯物を乾かすスペースがあるとか、条件を足していくと思います。でも狭い家でふたり暮らしをする場合は、どれだけ“削れるか”という世界になってくるんです」
次ページが続きます:
【大木奈さんのリノベーションの起点とは?】
