子ども同士だけではなく、親同士のつながりも濃密だという。
「入学して驚いたのは共働き家庭も意外と多いこと。でも仕事もバリバリやっていて、子どもの教育にも熱心で、一方で自分の美容やファッションなどの情報にも敏感な人が多い。教育も美容も食も、このコミュニティでの情報は間違いない。本当に何事にも本気の親が集まっていると感じます」
肩書ではなく人柄で付き合える関係。それが6年間かけてゆっくりと醸成されていく。それだけではない。横だけではなく、縦のつながりも密だ。
慶應特有のつながりとして、大学の部活動が小学生向けにイベントを定期的に開催してくれるという文化もある。「大きくなったら、今度は自分が下の子たちにやってあげたい」。その循環こそが、慶應人脈の厚みの正体だ。
「良いことばかりではない」…逃げられない関係の重み
しかし良いことばかりではない。子ども同士が集まれば当然トラブルもあるし、合わない子もいる。1〜2年でクラス替えがあるなら、合わない子は避ければいい。でも6年間同じクラスではそうはいかない。
幼稚舎の高学年に通わせている母親はこのように話す。
「だからこそ、親も子もとことん向き合うしかない。クラス対抗の行事などもあるので、合う合わない関係なく、このクラスとしてどうまとまっていくかを考えるようになります。
子どもたちのほうがむしろ柔軟で。親としてはちょっと気になるなという子についても、『あの子はそういう子だから。でもこういうところはすごいんだよ』と言われました。
実は子どものほうが大人より柔軟性があり許容する力も大きいと気づかされました。実はうちの子は、1年生のときに仲が悪かった子が、最終的にいちばんの親友になっています」
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【聖心女子学院、12年の一貫教育と「世界に広がる姉妹校」】
