東洋経済オンラインとは
ライフ #CSR企業総覧

入社3年で新卒が辞めない中堅上場企業ランキング 定着率100%となった意外な会社はどこか

5分で読める

INDEX

退職代行サービスが流行するなど、若手社員の早期退職が社会問題となっている。前回は「新卒社員の3年後定着率が高い企業」をランキング化したが、今回はその中堅上場企業版を紹介する。知名度がそれほど高くないが入社後の定着率は高い、そういった企業にはどのような特徴があるのだろうか。

定着率は『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2026年版掲載情報のうち、2022年4月の入社人数(3人以上)と3年後の25年4月1日時点の在籍者数で算出。25年3月期までの3年平均売上高が1000億円未満の571社が対象だ。なお、『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2026年版には、300位までの同ランキングを掲載している。

定着率100%だったのは?

『CSR企業総覧(ランキング&集計編)2026年版』。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

3年後定着率100%で1位に並んだ企業は60社だった。定着率100%だった60社のうち、22年4月の新卒入社者が最多だったのは、倉庫準大手の澁澤倉庫で31人。会社が指定した資格を取得した者に報奨金を授与する制度や、将来的に海外勤務を希望する者を現地駐在員事務所で実地研修させる制度を設けている。

2番目はカカクコムで20人。グルメサイト「食べログ」や価格比較サイト「価格.com」を運営。中途採用が多いが、新卒定着率も高いという特徴がある。業務に関連するスキルの習得に向けた自己学習支援制度のうち、指定の研修会社が提供する多種多様な研修を受講できる支援制度を設けている。

4番目の荒川化学工業は17人。製紙薬品、印刷インキ用樹脂で首位。研究開発に力を入れる同社は、ノー残業デーを設けるなどで月平均残業時間が13時間程度。有休取得率も80%を超え、働きやすい環境づくりに特徴がある。

定着率100%に届かなかった上位企業には、NCS&A(定着率96.9%、入社者数32人)、三ツ星ベルト(96.7%、30人)、建設技術研究所(96.4%、83人)、加藤製作所(95.8%、24人)、両毛システムズ(95.5%、22人)などが並んだ。

また、入社者数が多い企業には、120位のクレスコ(89.5%、95人)、63位の建設技術研究所(96.4%、83人)、138位のKOA(87.8%、74人)、149位のキーウェアソリューションズ(87.0%、54人)、91位のホーチキ(92.0%、50人)などがある。

これら新卒の定着率が高い中堅企業は、残業時間が比較的長いなどのマイナス面を、それ以外の制度を設けることで補っている。例えば、育児休暇や育児時短、資格取得の支援や社内公募制度を設けていることが多い。また独自の報奨制度を設ける企業も目立つ。中堅企業が新卒社員をつなぎとめることができるかは、働きやすく成長を実感できる環境を整えることがカギのようだ。

次ページが続きます:
【1位の60社】

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象