「政策の失敗としか言いようがない」「廃止を真剣に考えたことがある」。いずれも神戸市の久元喜造市長による、神戸市営地下鉄海岸線についての発言だ。
1日あたり13万5000人の乗客が利用すれば黒字になると見積もって建設したが、営業してみると3万〜4万人ほどしか乗客が集まらなかったのが、地下鉄海岸線だ。累積赤字は1000億円超。経営面では神戸市営地下鉄の「お荷物」だ。
三宮と沿岸部を結ぶ地下鉄
2001年に開業。路線の長さ(営業キロ)は7.9km。新長田と三宮の間を、和田岬方面を経由して結ぶのが神戸市営地下鉄海岸線だ。「三宮」と名が付く駅は6つあるが、最も南(海側)にあるのが地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅になる。
三宮・花時計前駅から、JR神戸駅に隣接するハーバーランド駅まではJR神戸線の南側を並走するが、中央市場前駅、和田岬駅、御崎公園駅と海に面した地域を通ることで、沿線住民の通勤の足になったり、御崎公園駅が最寄りである「ノエビアスタジアム神戸」(神戸市兵庫区)に向かう際の経路になったりしている。
次ページが続きます:
【何かと不便な海岸線】
