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神戸市地下鉄「廃止も検討」された海岸線の未来 JRの「都会の秘境駅」和田岬方面と結ぶ市民の足

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神戸市営地下鉄海岸線 三宮・花時計前駅
神戸市営地下鉄海岸線の始発・終着、三宮・花時計前駅の地上出入り口。駅名の「花時計」は市役所本庁舎南の東遊園地に移転して駅前にはない(編集部撮影)
  • 山本 学 神戸経済ニュース編集長
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実は地下鉄海岸線が走る兵庫区南部、長田区南部は神戸市の市街地では珍しい、実質的な鉄道空白地帯だった。

JR和田岬線は朝夕のラッシュ時以外は運転せず、日曜祝日は早朝と夕方に各1往復という秘境駅並みのダイヤになる。通勤はともかく通学・通院や買い物といった日常的な外出には利用しづらい。

JR山陽本線支線(通称・和田岬線)の和田岬駅。市営地下鉄海岸線の駅も近くにある(編集部撮影)

「インナーシティ対策」として建設

ただ当初から旺盛な需要が見込まれていたわけではないようだ。着工は阪神・淡路大震災の前年である1994年。その時点では98年の開通を目指して工事を進めた。この時点で地下鉄海岸線を建設する理由として、すでに「インナーシティ対策」の役割が与えられていた。

インナーシティとは大都市の都心に近く、老朽化した住宅や工場、商店などが混在する「かつてにぎわった市街地」のことだ。海岸線の沿線は幕末の神戸港開港から、神戸の経済・産業の発展を支えた地域だが、時代の変化で中心市街地は元町・三宮へ移り、若い世代はニュータウンに転出したため高齢化が進んでいた。

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【当初から予想された採算の厳しさ】

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