「運転したことのない、憧れの古いスポーツカーを1年間にわたって運転できることに、とても満足しています。軽度のトラブルは経験しました。スポルトマチック特有の電磁クラッチの接点が劣化して、リバースギアに入りにくくなったこと、エンジンオイルの量不足の警告が出たこと、ウインカーの球切れ……どれも電話したらすぐ対応してくれました」
小林さんは、911のオーナーを“卒業”したら、フェラーリF355(マニュアル変速機)の共同オーナーになることを考えているそうだ。
所有による“負担”を減らして“余白”を増やす
浅岡代表取締役は、共同オーナーになった人がクルマに乗ることを「RENDEZ-VOUSする」と表現。RENDEZ-VOUSする人のための拠点は増加中で、22年5月のスタート以来、26年6月までに青山一丁目や二子玉川(高島屋別館)を含めて6拠点になるという。
資本金は2億7498万円。株主として、XTech Venturesを筆頭に、みずほキャピタル、メルカリの小泉文明会長らの名前を浅岡代表取締役は挙げた。
「ちゃんとした会社として、ちゃんとやっています」と浅岡代表取締役。もう1つ、知っていただきたいことがある、と言葉を続ける。
「非合理なものって、感情を動かすし、人生に奥行きを与えてくれるものだと思っているんですね。 なので、そういうものを、クルマを通じて届けていきたいっていうのが僕たちの根本にある思いです」
“余白”という言葉を浅岡代表取締役は何度も口にした。余白とは「燃費、利便性、自動運転」といったものの反対側にあるようだ。
次ページが続きます:
【なぜ、スポーツカーやビンテージカーなのか】
