メットライフ生命保険は5月1日、出向先の保険代理店36社から業務資料などの内部情報2476件を無断で持ち出していたと発表した。
出向先の36代理店は主に銀行とみられる。
金融庁からの報告徴求命令を受け本格調査
生命保険と損害保険の両業界では2024年以降、出向者が内部情報を無断で持ち出す「スパイ活動問題」が相次いで発覚している。そうした事態を踏まえ、メットライフ生命は昨秋以降、21年4月から25年10月を対象期間として調査を実施していた。
その過程で、内部情報の中に多数の顧客情報が含まれていることも判明したという。
そもそも顧客情報の漏洩については、金融庁と業界団体の生命保険協会が24年8月、生保各社に対して実態調査の実施を要請。メットライフ生命も調査を実施したが、当時は形式的な調査にとどまり把握することができなかったという。
そうした経緯から、25年12月に金融庁から保険業法に基づく報告徴求命令を受ける事態となり、以降は内部情報と顧客情報の両面で事案の全容解明に向けた調査を進めていた。
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【 出向者を引き揚げ、再発防止策もとりまとめ】
