『侍タイムスリッパー』などを手がける映画監督・安田淳一氏による「無償エキストラ」の募集が、SNS上で炎上状態にある。かつらやメイクなどの実費を参加者に求めたことから、「やりがい搾取」と批判が相次いだのだ。しかし筆者は「そこまでバッシングされるべきことなのか」と感じる。ネットメディア編集者の視点から“炎上の構造”を分析しつつ、どうしてここまで燃え広がったのかを考えた。
「やりがい搾取だ」との声が相次ぐ
安田監督は2026年4月27日、Xでエキストラを募集すると投稿した。作品はBS-TBSで7月から放映予定のドラマ「心配無用ノ介 天下御免」で、江戸の庶民役として、男女あわせて約20人を募集するというものだった。
場所は、東映京都撮影所の太秦(うずまさ)映画村。エキストラには、東映衣装部による衣装や、“本場の職人スタッフ”によるメイク、着付け、カツラ装着などが行われるという。また、別のX投稿では、安田監督の権限により、エンドクレジットへの名前表記があるとも伝えられた。
しかしながら、この呼びかけにXユーザーからは非難の声が上がった。募集が、カツラや衣装、メイク代の実費を、参加者みずからが負担するという条件だったためだ。1人あたり7000円を支払う必要があり、「14万円(7000円×20人)すら捻出できないのか」「やりがい搾取だ」との声が相次いだ。
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【日本アカデミー賞受賞作のスピンオフだった】
