2人乗りなのに、全長5.76mという堂々たるサイズのボディ。私が英国で見た、コートダジュールブルーなるフレークでキラキラと輝く塗色をもった実車は、圧倒的な雰囲気だった。
「プロジェクト」と呼ばれている意味
車名に「プロジェクト」と入っているのが、今回のニュースの核心。
プロジェクト・ナイチンゲールは、ロールス・ロイスがこれから展開する「コーチビルド・コレクション」の第1号とされる(車名は変わるかもしれない)。
「コーチビルド・コレクションは、ロールス・ロイスが構想し、手がける限定生産モデルであり、二度と再現されることのない唯一無二の存在」
26年3月にロールス・ロイスでは「スーパーラグジュアリーの新たな提案」として、コーチビルド・コレクションを展開することを発表している。
プロジェクトというのは、「デザインの細部には現在、開発中の新しい製造技術の導入が見込まれています」とされるように、26年後半の実車の発表に向けて、まだ開発中だから。
中身は、アルミニウムのスペースフレームシャシーを使い、パワートレインはロールス・ロイスのバッテリーEV「スペクター」と共用という。
「創業以来、コーチビルドをブランドの中心にすえてきました」とするロールス・ロイス。
第2次大戦前、多くのクルマのボディは、お仕着せでなく、ユーザーはエンジンが載ったシャシーをメーカー(たとえばロールス・ロイス)から購入し、それに自分好みのボディを被せていた。
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【オートクチュールのドレスのように】
