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メーカーが顧客を選ぶ富裕層ビジネスの頂点「ロールス・ロイス」が100台だけの超特別なモデルを発表

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コーチビルド・コレクションの第1号となる「プロジェクト・ナイチンゲール」を発表
コーチビルド・コレクションの第1号となる「プロジェクト・ナイチンゲール」を発表(写真:Rolls-Royce Motor Cars)
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コーチビルド・コレクションは、コーチビルド・サービスの下に位置づけられる。デザインはロールス・ロイス社内で手がけられ、生産台数も1台でなく、たとえばプロジェクト・ナイチンゲールは「100台」とされている。

100台が多いのか少ないのか。その判断はむずかしいが、英グッドウッドの本社工場で、熟練職人の手によって仕上げられる計画だ。

1920年代からのインスピレーション

電動ソフトトップをそなえた2人乗りという車体のデザインは「アールデコ後期のストリームライン・モダンの原則に着想を得て」いるとされる。

もう少しロールス・ロイスの言葉を引用して説明すると「装飾よりも正確なラインと途切れのないフォルムが力強く表現され」たところに特徴をもつ。

ロールス・ロイスでは、1928年のプロトタイプ「16EX」と「17EX」(ともにEXとはエクスペリメンタルの意)の、速度の表現技法”トーピドー(魚雷)シェイプ”からインスピレーションを受けたとする。

1928年「17EX」(写真:Rolls-Royce Motor Cars)

プロジェクト・ナイチンゲールのボディの見どころは、ヘッドランプを組み込み存在感を際立たせたフロントフェンダーなど多数ある。

中でも、リアの造型の凝り方をロールス・ロイスではうたう。「存在感あふれるテール・デザイン」としている。

ひとつは「フライングウイングス」といって、躍動感をもたせたリアフェンダー(イギリス英語でフェンダー=ウイング)。キャビン後方の“デッキ”は水平を強調する。

ランプから伸びるシルバーのラインもユニークな「フライングウイングス」(写真:Rolls-Royce Motor Cars)

リアコンビネーションランプは、ボディ側面からリアに向かって走るキャラクターラインと一体化するように、細めのラインとしてデザインされている。

トランクリッドは、戦前のクルマのボンネットのように横方向から開くデザイン。ロールス・ロイスではグランドピアノのリッドのイメージで「ピアノ・ブート」(ブート=トランク)と名づけている。

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【ロールス・ロイスに求められるもの】

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