このケースのように、「建て替え」への議論どころか、マンションの管理自体が立ち行かなくなるマンションも少なくない。
埼玉県や千葉県を中心に中古マンションの販売を手掛ける津和野浩史氏(仮名)は、「管理が行き届いていない物件で起こること」として、以下を挙げる。
・十年単位で理事長を同一人物が務め、利権化する
・管理会社を小規模な会社に委託し、管理費修繕費を横領される
「管理不全」に陥るマンションの恐怖
「管理組合が存在しない自主管理物件では、管理組合を作り、長期修繕計画を策定する必要がありますが、『今までやったことがないから』という理由で、反対する区分所有者もいますね。当然、物件はボロボロになり、価格も安く売りに出されることがほとんどです。
管理組合が存在していても、長年にわたって理事長を務めている人物がいると利権化しているケースがあります。管理組合の支出の部を見ると『会議費』や『役員報酬』で年間数百万円単位での支出があったりする。
理事会を開くとき、毎回懐石の仕出し弁当を用意していたりするのです。相場よりも高い役員報酬に対して指摘をすると『先代の理事長が決めてずっと昔からこの価格だったから変える必要はない』と反対されます」(津和野氏)
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【「横領」も頻繁に発生する】
