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「エレベーターは止まり、トイレも使えず…」築46年、修繕ゼロの《老朽化マンション》が辿った"住人のいる廃墟"という末路

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老朽化マンション
築40年以上のマンションが増加。廃墟化する物件も出ています。※写真はイメージです(写真:プラナス/PIXTA)
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この物件ではここ10年間以上、「建て替える」という話はおろか「管理組合を作る」という話にすらならなかった。

「管理組合もない中で、建物と敷地を売却する案もあったのですが、案の定、反対する人がいて『このままでいい』と突っぱねられて頓挫しました。とはいえ、このままでは危ないし、相続が起これば権利関係はより複雑になり、取り壊しもできません。

10年以上前から、各区分所有のオーナーさんから『この物件はどうなるんでしょう』と相談を受けた際に、弊社が積極的に買い取って来ました。そうはしても、毎月の管理費が1戸1万円では、建て替えはおろか日々の修繕費すら足りません。結果、何もできず現在に至っています」(花井氏)

エレベーターが止まり、トイレが使えなくなった

現在は、エレベーターが止まり修理もできない状態だという。以前は給水配管が劣化して水漏れが多発していたが、修繕費がないため、各戸に水を送る給水ポンプが変えられず、水が出なくなってしまった。

「建物内は上下水道が使えないので、トイレすら使えません……。まだ住んでいる方は近隣のスーパーや公園のトイレを使っているようです」(花井氏)

ついに花井氏の不動産会社も手に負えなくなってしまい、数年前に別の企業に所有権を売却した。このマンションは、現在住んでいる人が亡くなるなどして、相続が発生しないと何もできない状態になっている。

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【管理が行き届いていない物件で起こること】

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