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「エレベーターは止まり、トイレも使えず…」築46年、修繕ゼロの《老朽化マンション》が辿った"住人のいる廃墟"という末路

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老朽化マンション
築40年以上のマンションが増加。廃墟化する物件も出ています。※写真はイメージです(写真:プラナス/PIXTA)
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外壁は1990年以前によく見られたモルタル壁の吹き付け塗装。交通量の多いバイパス道路沿いに位置するために、ホコリや排ガスで黒くなっている。一瞬、廃墟かと勘違いしてしまうが、実はこの状態でも住んでいる人がいるという。

よくよく外壁に目を凝らすと、ところどころ穴を塞いだ箇所が見受けられる。ここ数年で台風など風が強い日に外壁が剥がれ落ちてしまったようだ。

吹付け外壁には剥がれ落ちた外壁を補修した跡が(写真:筆者撮影)

「このマンションは長年にわたって、住民や区分所有のオーナーたちが自分たちで管理を行う自主管理の形態です。管理費は1万円で、建築当初から変わっていません。

建築されたときには、既にマンションに関わる法律として『区分所有法』はありましたが、管理組合の構成が義務化され、規約変更の多数決制の導入が組み込まれたのが1983年の改正。それ以前に建てられたマンションでは、管理組合を作らないまま現在に至っているケースは案外あります」(花井氏)

エレベーターが止まり、トイレが使えなくなった

花井氏の不動産会社はこのマンションに店舗を置いていたのをきっかけに、自主管理の窓口として機能していたという。

建ててから20年目までは修繕していなくても、そこまで建物に不具合は出なかった。しかし46年間、何も修繕をしなかった結果、想像を絶するボロ物件になってしまった。

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【「管理組合を作る」という話にすらならなかった】

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