そこで私がすすめているのが、「Free Styleリブレ」という自己血糖値測定器です。リブレは糖尿病の患者さんはもちろん、スポーツ選手など健康意識の高い人たちの間で重用されている優れた機器です。
腕に貼りつけるセンサーと、血糖値を読み込むリーダーからなっていて、リーダーはアプリを入れたスマホでも代用できます。センサーはお風呂に入っても大丈夫なつくりで、2週間ほど連続して使えます。
その間、いろいろなものを食べて、リアルタイムで食後血糖値がどう変化するか自分の目で確かめてみましょう。そうして、「なにを食べたら血糖値が大きく上がるのか」がわかれば、日々の食事においてそれを避けることで、血糖値を低く保つことが可能になります。
毎日養生③:健康診断結果は、空腹時血糖値よりもこれ。一定期間の値が大切
糖尿病に関する健康診断の結果では、空腹時血糖値よりも「ヘモグロビンA1c」に注目してください。ヘモグロビンA1cは、ここ1~2カ月間の血糖値の状態を示すもので、その日の一時的な数値である空腹時血糖値より、はるかに参考になります。
正常値については、医療機関によってややばらつきがありますが、糖尿病がない人の場合、6.0未満に収まっていればOKと考えていいでしょう。もし、6.0を超えるようなら、必ず糖尿病専門医を受診してください。
糖尿病は腎臓病の入り口であることを忘れずに、その入り口段階で留まれるようにしましょう。
糖尿病なら7.0未満にコントロール
すでに糖尿病がある人は、合併症の腎臓病を防ぐために、ヘモグロビンA1cを7.0未満に抑えることが推奨されます。
しかしながら、高齢者が厳しい血糖値コントロールをすると低血糖が起きやすく、それが認知症につながりかねないため、75歳を過ぎているなら8.0未満にコントロールすればいいというのが糖尿病学会の方針です。
もっとも、こうした基準を設けるのは難しいことなのです。
まだ記憶に新しい新型コロナウイルス感染症のパンデミックでは、ヘモグロビンA1cが8.0以上あるような糖尿病の患者さんは、血糖値コントロールがよい患者さんと比較して、死亡率が10倍以上に跳ね上がったという報告もあります。
せっかく、糖尿病と一生懸命闘っているのに、パンデミックで命を落としては悔やんでも悔やみきれません。いずれにしても、糖尿病をあなどることなく、今、健康な人であってもヘモグロビンA1cを注視していてください。

