東北大学のチームが、便秘気味(排便回数が週に3回以下)の腎臓病の患者さんに便秘改善薬を服用してもらったところ、血清クレアチニン値に改善が見られたそうです。
さらに、やはり東北大学の研究チームが、「リナクロチド」 という便秘薬に、腎臓病の進行を遅らせ、心疾患のリスクを低下させる効果があると発表しています。その研究では、腸内環境をリナクロチドによって改善すると、腸内細菌叢由来の代謝物質を減少させることがわかりました。
代謝物質とは老廃物であり、それが減れば濾過するための腎臓の負担も減ります。 そうした機序によって、リナクロチドが腎臓病の進行を抑えることが明らかになったというわけです。
日ごろから腸内環境を良好にして、便秘にならないように気をつけることは、腎臓を守るために重要なファクターとなります。
毎日養生②:糖尿病でなくても血糖値を測る。とくに食後の数値が大事
糖尿病性腎症と呼ばれる糖尿病の合併症としての腎臓病が、透析になる最大の原因になります。
だから、腎臓を守りたい人は、まずは糖尿病にならないようにすること。なってしまったら、合併症の発症を予防するか、少しでも遅らせるべく、血糖値をコントロールすることが必須です。
糖尿病を遠ざけるための2カ条
血糖値のコントロールに必要なのは、ひとえに「糖質を摂りすぎない」こと。もう1つ大事なのが、自分の血糖値を把握することです。正しく把握していなければ、そもそもコントロールは不可能です。
血糖値は絶えず変化しており、糖尿病と診断されていない人でも高くなっていることがあります。とくに、食後に大きく上がっていることが多いのです。
実は、健康診断で本当に測らなければならないのは、空腹時血糖値ではなく食後血糖値です。しかし、実際問題として、大勢の人に食後にすぐ血糖値を測定してもらうのは無理ですから、空腹時血糖値が用いられているわけです。
そうなると、本当に知るべき食後血糖値は、個々人が自分で測定するしかありません。
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