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実は微妙だったナイキとアップル「当初の社名案」 世界を代表するブランド企業の知られざる「ネーミング」の神秘

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デスクの上に置かれたリンゴ
あの世界的企業の「当初の企業名候補」は微妙だった…?(写真:UYORI/PIXTA)
  • レイ・イナモト I&CO創業パートナー / クリエイティブ・ディレクター
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だが、そのうちの一人が当時フルーツだけを食べる食事療法をしており、リンゴ農園での手伝いを終えて戻ってきた時、ふと思いついたのが「Apple」という名だった。

「“Apple”という響きは楽しくて、活気があって、威圧的じゃなかった。“Computer”という言葉の硬さを和らげてくれるように感じたんだ。それに、電話帳でも冒頭のページに載るしね」。スティーブ・ジョブズは、ウォルター・アイザックソンの伝記(2011年)でそう語っている。1970年代の電話帳は、今の検索エンジンのような存在だったのだ。

AIが人に勝てない領域

ビッグデータという言葉が一般化して久しい。データを分析すれば、どんなネーミングが成功しやすいか、ある程度は予測できるようにも思える。

さらに生成AIの発展によって、ネーミングのプロセスも劇的に変わりつつある。僕自身もネーミングを考える過程でAIを使うことが存分にあるが、最終的に一瞬で決まることもあれば、数カ月、あるいは一年以上かかることもある。

それほどまでに、ネーミングは正解がない営みなのだ。優れた名前を持つからブランドが成功する、とは限らない。

だが、名前1つがブランドの可能性を大きく変えてしまうことも確かである。データやテクノロジー、サイエンスが支配する時代にあっても、ネーミングには依然としてアートの要素が強く残る。そしてそれは、しばしばブランドの運命を左右する瞬間の決断でもある。

最後に残るのは、数字でも理論でもなく、人間の判断力だ。

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