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5分で学ぶ【学習する組織】「考えているのに判断を間違える人」の共通点…優秀な人ほど陥る罠から抜け出すMIT流"思考の枠組み"とは

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上司と資料を検討する部下
経験豊富なマネジャーが判断を誤る、議論を重ねるほど方向性が固定化する……、なぜこのようなことが起きるのか(写真:nonpii/PIXTA)
  • 原田 勉 神戸大学大学院経営学研究科教授

INDEX

ダニエル・キムによる著書『セオリー』は、ピーター・センゲのベストセラー『学習する組織』の姉妹本という位置づけになる。『学習する組織』は500ページ以上の分量であるのに対し、『セオリー』はその半分以下である。非常にコンパクトにまとめられており、センゲの著書の内容を実践に移すための具体的処方が示されている。

思考は常にセオリーの中で行われる

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しかし、キムの著書で最も印象的なのは、その理論の精緻さ以上に、むしろ一つの逆説的な事実である。それは、

人は考えているにもかかわらず、間違え続けることがある

という点である。

一見すると直感に反するこの事実は、実は多くの組織で日常的に起きている。この現象は、むしろ「優秀な組織」ほど起きやすい。なぜこのようなことが起きるのか――、キムは、そのメカニズムを理論的に明らかにしようとする。

私たちは通常、「考えること」は正しさに近づく行為だと考える。分析し、検討し、論理的に判断するほど、意思決定の精度は上がるはずだと信じている。しかし現実の組織では、これとは異なる現象が繰り返し観察される。

・十分に検討された戦略が失敗する

・経験豊富なマネジャーが判断を誤る

・議論を重ねるほど方向性が固定化する

なぜこのようなことが起きるのか。キムの中心的な主張は明確である。

人間の思考は、常にセオリー(メンタルモデル)の中で行われる

という点である。

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【セオリーとは「思考の枠組み」のこと】

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