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5分で学ぶ【学習する組織】「考えているのに判断を間違える人」の共通点…優秀な人ほど陥る罠から抜け出すMIT流"思考の枠組み"とは

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上司と資料を検討する部下
経験豊富なマネジャーが判断を誤る、議論を重ねるほど方向性が固定化する……、なぜこのようなことが起きるのか(写真:nonpii/PIXTA)
  • 原田 勉 神戸大学大学院経営学研究科教授
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・なぜその不良が起きたのかを仮説として整理する
・小さな改善を実際に試す
・データをもとに効果を検証する
・その結果をチームで共有し、次の仮説に反映する

ここで重要なのは、単に改善を積み重ねているのではなく、

「なぜそれが有効なのか」

というセオリーを同時に更新している点である。

このような組織では、

・個人の経験がチームで共有され、

・セオリーとして言語化され、

・他の現場にも応用される。

結果として、改善が一過性で終わらず、組織能力として蓄積されていく。
これこそが、「学習する組織」が機能している状態である。

セオリーの更新だけが、学習を生む

私たちはしばしば、「もっと考えれば正しい答えに近づく」と考える。しかし、キムが示しているのは、それとは異なる視点である。重要なのは、

・どれだけ考えたかではなく

・どのセオリーの上で考えているか

である。そしてもう一つ重要なのは、

セオリーは、考えることではなく、行動によって更新される

という点である。もし今、

・考えているのに前に進まない

・検討しているのに答えが出ない

のであれば、必要なのは思考の追加ではない。

セオリーを揺さぶるための行動である。

思考は、学習を生まない。

セオリーの更新だけが、学習を生む。

キムの『セオリー』は、その単純で見落とされがちな事実を、理論的に明らかにしている。

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