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青山商事「1万2980円スーツ」の快進撃:ストレッチ素材&裾上げ不要が"たまに着る層"への正解になった理由

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みんなのスーツ
東京都内の「洋服の青山」で展示されていた「みんなのスーツ」(筆者撮影)
  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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職場のカジュアル化が進み、スーツを着る機会が減る中、大手紳士服チェーンの青山商事が販売する「みんなのスーツ」(上下で1万2980円=税込み、以下同)が大人気だ。2025年11月の発売以来、4カ月で「5万着」を突破した。

アイテムにもよるが、一般にスーツの新商品は「1万着売れればヒット」といわれ、同社が5年前に発売した大ヒット商品「ゼロプレッシャースーツ」(上下で9900円~)は2万着の突破に1年半を要した。「みんなのスーツ」の売れ行きがイメージできるだろう。

なぜ、こうした商品を開発したのか。青山商事に取材した。

「たまにスーツを着る」時代に向けて開発

まずは商品開発の経緯を聞いてみた。

「コロナ禍を経て、職場の服装がさらにカジュアル化し、ジャケット+パンツ(ジャケパン)も一般化。20代30代を中心に『スーツはたまに着るもの』という意識が浸透しました。そんな時代に向けた“スーツ”として開発したのです」

青山商事 商品第一部の河原林孝太氏(メンズ重衣料企画 マネジャー)はこう説明する(以下、発言は同氏)。

見た目は「きちんとしたスーツ」だが、着心地を重視。従来のスーツの工程数から約25%削減した。通常は1年以上かかる開発期間も約5カ月に短縮。取引先も協力して発売までのスピード感を高めた。

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【学生から70代まで幅広い購入層】

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