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青山商事「1万2980円スーツ」の快進撃:ストレッチ素材&裾上げ不要が"たまに着る層"への正解になった理由

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みんなのスーツ
東京都内の「洋服の青山」で展示されていた「みんなのスーツ」(筆者撮影)
  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
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着た後のケアにもこだわったという。

「ウォッシャブル仕様で洗濯ネットに入れればご自宅で洗えます。乾きやすくシワにもなりにくいので宿泊を伴う出張でも扱いやすいです」

出張時の宿泊先では、ズボン用のプレス機を貸し出すビジネスホテルもあるが、会食などで部屋に戻るのが遅くなると使えなかったりする。シワになりにくいのは便利だろう。

現代の消費者の支持を得るには、使用後の抵抗ハードルを下げることも大切だ。手頃な価格帯のスーツやシャツは、「洗濯機で洗える」「アイロンがけしなくてよい」が外せないポイントになってきた。

どんなシーンで利用できるか

「1年のうち、スーツが最も売れるのは3月」だという。3月は卒業式もあり、4月になれば新生活もスタートし、入学式や入社式がある。式典に参加する当事者だけでなく、保護者など参列する人もスーツを購入する気持ちが高まる時期だ。

そこで、利用シーンについても考えたい。カジュアル化が進んだとはいえ、TPOは残っている。「みんなのスーツ」はどこまで汎用性があるのか。

「学生さんなら入学式や就活、新卒の入社式向けに買われる方が多いです。社会人の場合は職種や先方との関係もありますが、日常の営業活動なら問題はないでしょう。ただ、重要な商談やフォーマル性の高い場面では、より上位ラインのスーツをお勧めします」

ウール素材に見せているが、ポリエステル素材なので光が当たると素材の違いがわかってしまうという。取引先との大切な商談や、何かの不始末で謝罪に出向く時などは避けたほうがよさそうだ。

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【TPOで使い分ける場合は?】

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