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子の自己肯定感を高めるのは「評価しない大人」との対話 福岡発「トーク・フォークダンス」が全国に"じわり"広がるワケ

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トークフォークダンスの会場
福岡発「トーク・フォークダンス」を全国に広める山口覚さん(写真:筆者撮影)
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その後、「最近一番腹が立ったことは?」「修学旅行で一番楽しかったことや思い出は?」「自分の強みは何?」「あなたの大切な宝物は?」「15歳の自分に手紙を書くなら?」など、7つのテーマについて対話を繰り返した。最初のうちはぎこちない感じの生徒や大人も、時間が経つにつれて、どんどん前のめりになっていく。広い体育館は熱気に包まれていた。

体育館の前と後ろにトークテーマとタイマーを提示(写真:筆者撮影)

最後に木本さんが「トーク・フォークダンスをしてみていかがでしたか?」と会場に感想を呼びかけると、生徒や大人から次々と手が挙がって発表。体育館にいる500人ほどが発言にじっと耳を傾け、拍手を送っていた。

15分休憩の間に、生徒が交代。第2部では「幽霊はいると思う?」「『ありがとう』か『ごめんなさい』を伝えたいのは誰?」などのテーマで同じように進行し、最後に閉会式で幕を閉じた。

この日は福津市長も参加(大人側手前から4人目)。親が参加している間、子どもがのびのびと遊ぶ姿もほほえましかった(写真:筆者撮影)

「子どもの気持ち」「大人の気持ち」知るきっかけに

参加者はどう感じたのか。手を挙げた男子生徒は「言葉に詰まったとき、大人の方が優しく質問してくれて、楽しく会話ができてうれしかったです」と少し恥ずかしそうに話し、他の男子生徒が「地域の人とたくさん話して、大人の気持ちをいろいろ知ることができました。お父さんやお母さんがあのときに何で怒ったんだろうというのがわかった気がして、おもしろかったです」と発表すると、大人たちは笑顔を浮かべていた。

休憩時間に話を聞いた20代の女性は、お知らせのプリントを見て初めて参加したという。「中学生は話してくれるのかなと心配でしたが、しっかり目を見て素直にお話ししてくれて、とても楽しかった」と話した。

地域に住む40代の女性は「好きな子と同じ高校に行きたいから勉強を頑張ると話してくれた子がいて、青春だなとキュンときました」という。

木本さんが感想を呼びかけると、シニアの皆さんも挙手。「あぁ、ちょっと緊張しています。私はこの学校の51年前の卒業生です。吹奏楽部で副部長をしてました。私の宝物は、この福間のまちと皆さんだと心から思っています」と女性が緊張しながら話すと、「初めて参加して、元気をいっぱいいただきました。来年79歳になりますが、来年も参加したいし、生徒さんに感謝です」と男性も後に続けた。

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【初回から何度も参加している50代の男性】

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