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ヤクルト神宮球場が"最強の稼ぎ場"に!? 「つば九郎復活」「売り子名鑑」に「インバウンド太客」…攻めすぎ営業の舞台裏

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つば九郎
東京ヤクルトスワローズの球団マスコット「つば九郎」が活動を再開しました(画像:YouTube東京ヤクルトスワローズ「ただいま つば九郎復活!」より)
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神宮は1926年にできた古い球場で座席の狭さなど不便な部分もあるが、立地は球界屈指。地下鉄、JRの複数駅が周囲にあり、渋谷や新宿までも徒歩圏内だ。近年は来場客を飛躍的に増やすことに成功、“プラチナチケット化”し始めている。

「(ヤクルトの)人気が出るのは嬉しいが、チケット入手が難しくなった。ファンクラブ“スワローズ・クルー”の高額会員(プラチナ、ゴールド会員)にならないと、原則、初期価格での購入ができない。

試合によっては抽選制になるので、外れると“ダイナミックプライシング(価格変動制)”での高額購入になる」(神宮付近にいたヤクルトファン)

“ダイナミックプライシング”は、試合日程、対戦相手、席種、天候等を踏まえたデータ分析から、チケット価格が変動するシステム。“スワローズ・クルー”のレギュラー会員対象の販売日以降は、同システムでの価格設定が適用されるという。

「ヤクルト戦は“ダイナミックプライシング”もあり、ビジター側チケットの価格高騰が問題視される。

しかしヤクルト側チケットでさえ、“スワローズ・クルー”高額会員以外は割高になる場合がある。ファンクラブ収入とチケット収入の両方を増やす、実に効果的な方法だと感じる」(スポーツマーケティング会社関係者)

ファンクラブとチケット販売を連動、球団収入の柱をしっかり確保する運営方法には感心する。また購入時期によっては高額の“プラチナチケット化”するにも関わらず、スタンドが満員に近い状態に埋まっているのも素晴らしい。

インバウンド観光客が文字通りの“太客”に

そして、以前から多かった外国人客だが、近年はインバウンド観光客の増加がどんどん進んでいる。

「円安もあって彼ら(インバウンド観光客)は予算が豊富なので、“ダイナミックプライシング”でのチケット価格高騰も関係ない。飲食、グッズ等でも多額のお金を使ってくれる、文字通りの“太客”になっている」(スポーツマーケティング会社関係者)

来場客を喜ばせるため、多くの試みを行っているのも神宮が好かれる特徴だろう。イベントやグルメの充実度は、アミューズメントパークに匹敵するものがある。

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【昨年1年間の休業期間を経て復活した“つば九郎”】

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