大人の知らない「子どもたちのAI利用」のリアル
2025年の終わり頃、ある公立の小学校で出前授業を受け持った際、私は子どもたちに向かってこんな質問をしました。
「学校の授業以外で、AIを使っている人はいますか?」
どれくらいの子が手を挙げたと思いますか。──結果は、クラスの8割近くでした。
当時はまだ、「ChatGPTに有名人のことを聞いたら全然違う情報が出てきた」とか、「宿題を生成AIにやらせる子が出てしまうのではないか」ということがテレビの情報番組などで話題になっていた頃です。また、2023年には生成AIの認知度(知っているかどうか)が50%弱だったこともあり、実はこのとき、私自身は「クラスの半分が使っていれば多いほうかな」と思っていました。
ところが、ふたを開けてみると8割近くの子が平然と、「使っている」と手を挙げたのです。
その質問をしてから、まだ数カ月。「ゲームの攻略法を聞いた」「自由研究のアイデアを考えてもらった」「作文の言い回しを直してもらった」──使い方はさまざまですが、「当たり前にそばにいる存在」としてAIを語る子は、ますます多くなっています。
中学生になると、さらに状況は進みます。ある中学校では同じ質問に対して、実に9割の生徒が「宿題にAIを使っている」と答えました。
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【「子どものAI利用」をよりよく変えるためには?】
