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AIに「チャッピー」と愛称をつける子ども達《小学生の8割がすでに使っている》親が気づかぬ間に進む「AI無免許運転」の実態

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「当たり前にそばにいる存在」としてAIを語る子どもは増え続けている(写真:YUJI / PIXTA)
  • 安井 政樹 札幌国際大学 基盤教育部・教職センター准教授

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小学生の8割、中学生の9割が日常的にAIを使っている──。そんな調査結果を聞いて、「うちの子は違う」と思った人はいるだろうか。年間100回以上全国の学校で「AIリテラシー授業」を行う安井政樹さんは「そんな親御さんほど危ない」と警告する。
子どもたちは誰からもルールを教わらないまま、すでにAIという乗り物にまたがって坂道を下り始めている。問題はもはや、「使うか使わないか」ではないのだ。親が知らないうちに広がる「AI無免許運転」の実態と、今日から家庭でできることとは。
※本稿は『「考える力」と「好奇心」をぐんぐん伸ばすAI×学び入門』から一部抜粋しています。

大人の知らない「子どもたちのAI利用」のリアル

2025年の終わり頃、ある公立の小学校で出前授業を受け持った際、私は子どもたちに向かってこんな質問をしました。

「学校の授業以外で、AIを使っている人はいますか?」

どれくらいの子が手を挙げたと思いますか。──結果は、クラスの8割近くでした。

当時はまだ、「ChatGPTに有名人のことを聞いたら全然違う情報が出てきた」とか、「宿題を生成AIにやらせる子が出てしまうのではないか」ということがテレビの情報番組などで話題になっていた頃です。また、2023年には生成AIの認知度(知っているかどうか)が50%弱だったこともあり、実はこのとき、私自身は「クラスの半分が使っていれば多いほうかな」と思っていました。

ところが、ふたを開けてみると8割近くの子が平然と、「使っている」と手を挙げたのです。

その質問をしてから、まだ数カ月。「ゲームの攻略法を聞いた」「自由研究のアイデアを考えてもらった」「作文の言い回しを直してもらった」──使い方はさまざまですが、「当たり前にそばにいる存在」としてAIを語る子は、ますます多くなっています。

中学生になると、さらに状況は進みます。ある中学校では同じ質問に対して、実に9割の生徒が「宿題にAIを使っている」と答えました。

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【「子どものAI利用」をよりよく変えるためには?】

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