東洋経済オンラインとは
ライフ #「ゴミ屋敷」孤独な部屋の住人たち

「缶の中身は『尿』だった」 20年で"14トンのゴミ"に埋もれた団地の一室…バールでも掘れない《ゴミ屋敷の壮絶な実態》

8分で読める
ゴミ屋敷
部屋を埋め尽くすゴミ。そのほとんどが、“謎の液体”が入った缶だった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

INDEX

大阪府某所にある公営団地の一室に足を踏み入れると、ゴキブリの脂っぽいにおいが鼻をついた。床一面には中身が入ったままの空き缶が大量に転がっており、そこからも異臭が漂ってくる。その中身は――。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信するゴミ屋敷清掃・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)代表の二見文直氏に、「片付けに3日間かかった部屋」の全貌を聞いた。
動画:【ゴミ屋敷の“カチカチ層”】バール必須…ほぐして掘って3日工程へ|缶と液体の分別・害虫臭と戦う現場【前編】
14トンのゴミで埋まった『缶の部屋』を掘り起こす。20年蓄積したゴミ屋敷【完結】

ゴミを“土”化させた「溶けては固まるサイクル」

この連載の一覧はこちら

「部屋によっては天井近くまでゴミで埋まっていて、そのほとんどが生ゴミ系です。かなりゴキブリのにおいが強いので、おそらく下のほうで繁殖しているはずです」

現場を確認したイーブイの二見氏がそう話す。しかし、作業を開始してすぐに、この部屋が「よくある現場」ではないことに気づかされる。通常、ゴミ屋敷の片付けは「ガラ取り」と呼ばれる大きなチリトリのような道具でゴミを一気に掻き出していく。しかし、この部屋に関してはその道具が通用しなかった。

すべての部屋に山のようなゴミ、ゴミ、ゴミ……。その上に登って進まなくてはならなかった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
【写真を見る】「バールを使っても掘れない」「あまりに大量の缶の中身は…」想像を絶する状態だった《公営団地の室内》【ビフォーアフター(40枚)】

次ページが続きます:
【ゴミが「カチカチ」に固まっていた】

2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象