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大阪府某所にある公営団地の一室に足を踏み入れると、ゴキブリの脂っぽいにおいが鼻をついた。床一面には中身が入ったままの空き缶が大量に転がっており、そこからも異臭が漂ってくる。その中身は――。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
動画:【ゴミ屋敷の“カチカチ層”】バール必須…ほぐして掘って3日工程へ|缶と液体の分別・害虫臭と戦う現場【前編】
14トンのゴミで埋まった『缶の部屋』を掘り起こす。20年蓄積したゴミ屋敷【完結】
14トンのゴミで埋まった『缶の部屋』を掘り起こす。20年蓄積したゴミ屋敷【完結】
ゴミを“土”化させた「溶けては固まるサイクル」
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「部屋によっては天井近くまでゴミで埋まっていて、そのほとんどが生ゴミ系です。かなりゴキブリのにおいが強いので、おそらく下のほうで繁殖しているはずです」
現場を確認したイーブイの二見氏がそう話す。しかし、作業を開始してすぐに、この部屋が「よくある現場」ではないことに気づかされる。通常、ゴミ屋敷の片付けは「ガラ取り」と呼ばれる大きなチリトリのような道具でゴミを一気に掻き出していく。しかし、この部屋に関してはその道具が通用しなかった。
すべての部屋に山のようなゴミ、ゴミ、ゴミ……。その上に登って進まなくてはならなかった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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【ゴミが「カチカチ」に固まっていた】
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