本記事では、高木氏の著書『私たちはなぜ死ぬのか 法医学者が語る「永く、よく生きるための技術」』より一部を抜粋・再編集し、2回にわたって「突然死」の真実を取り上げます。
体内では突然死につながる症状が進行
朝は元気に「行ってきます!」と出かけていった人が、夕方に亡くなって戻ってくる。いつものように「おやすみ」と言って床についた家族を朝起こしに行ったら、布団の中で冷たくなっていた——。
私たちの周りでは、時々こうした「突然死」が起こります。みなさんもひょっとしたらご経験があるかもしれません。元気だった人が突然亡くなったときの家族や周囲の悲しみは筆舌に尽くしがたいものがあります。
しかし解剖をしてみると、突然死した多くの人が生前からの病気が進行していたり、体内に死につながるような要因を持っていたりしたことがわかります。
特に、生活習慣病である動脈硬化症や肝臓疾患は無症状で進行し、本人に自覚症状がありません。生命に危機が及んで初めて症状として現れるため、周りからは突然死にみえるのでしょう。
ただ、自覚症状はなくとも、「ある指標」によって動脈硬化が進行しているかどうかは知ることができます。
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