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「突然死は突然でない」?——6000体の遺体を解剖してきた法医学者が語る「突然死した人の体内で起きていたこと」

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「特に変わりなかったはずなのに……」。誰もが驚く突然死、兆候はあるのでしょうか?(写真:siro46 / PIXTA)

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「死は、生の延長線上にあります。だからこそ、いまをどのように生きるかを考えること。それが、先に逝った“先輩”たちから私たちに託された、最後のメッセージです」
そう語るのはこれまで約6000体の遺体を解剖し、さまざまな人の死因を見つめてきた法医学者の高木徹也氏。すべての人に必ず訪れる「死」ですが、日常生活の中では自分の死について考えることを避けている人も多い中で、高木氏が伝えたいこととは——。

本記事では、高木氏の著書『私たちはなぜ死ぬのか 法医学者が語る「永く、よく生きるための技術」』より一部を抜粋・再編集し、2回にわたって「突然死」の真実を取り上げます。

体内では突然死につながる症状が進行

朝は元気に「行ってきます!」と出かけていった人が、夕方に亡くなって戻ってくる。いつものように「おやすみ」と言って床についた家族を朝起こしに行ったら、布団の中で冷たくなっていた——。

私たちの周りでは、時々こうした「突然死」が起こります。みなさんもひょっとしたらご経験があるかもしれません。元気だった人が突然亡くなったときの家族や周囲の悲しみは筆舌に尽くしがたいものがあります。

しかし解剖をしてみると、突然死した多くの人が生前からの病気が進行していたり、体内に死につながるような要因を持っていたりしたことがわかります。

特に、生活習慣病である動脈硬化症や肝臓疾患は無症状で進行し、本人に自覚症状がありません。生命に危機が及んで初めて症状として現れるため、周りからは突然死にみえるのでしょう。

ただ、自覚症状はなくとも、「ある指標」によって動脈硬化が進行しているかどうかは知ることができます。

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【降圧剤を飲む本当の理由とは?】

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